弊社の核となる3D技術、私たちはそれを「3D-Reon(レオン)」と呼んでいます。
二次元映像を立体視映像に変換する技術です。
2D映像→3D映像変換処理フロー概略図
3D-Reon Tecnology
- (1)3D-Reonは、画像取込みから3D画像の出力まで、取込み画像をメモリーに保存することなく画素(ピクセル)単位で処理を行っています。まず最初の処理は、DVDやB-layのプレイヤから送られてくる画素(ピクセル)を取込みます。
- (2)次にその画素のZ値(奥行値)を算出し、そのZ値(奥行値)を基に左右の画素(ピクセル)の移動量を算出します。
- (3)算出した移動量を基に観察者の視点から画面上(モニター)のどの位置に表示させるかを計算し、欠落やキズの補正を行いながらLR別々の画素の表示位置(X,Y)を算出します。
- (4)次にLR別々の算出した画素の表示位置(X,Y)を、再度、表示機器のフォマットにあわせる為に、新たにLR別々の画素の表示位置(X,Y)を算出します。
- (5)最後に合成画素の生成を行います。
- (6)その生成画素を生成機器に送出して一画素(ピクセル)分の処理を終えます。この(1)から(6)の処理を繰返します。
- (7)通常の表示機器は、一定の規定に従い映像を取込み表示させますが、Reonは、その通常の表示機器と同一の処理の他に、DVDやB-Layから次々送られてくる画素を遅滞なく(1)~(6)までの処理を行い3D画像を生成しています。
- (8)Reonは、一連の処理結果をメモリ上に記録保持しないことにより、少メモリー、ハイスピード処理を実現しています。
Core Engine (Z値の算出)
- (1)2D/3D自動変換で難しい処理に、間違いのないZ値の算出があります。多くの開発者が壁に突き当たり、開発を断念してしまう程の問題です。多くの開発者は、Z値の算出に画像の輝度・彩度・明度などの数値を基に算出しています。それらの数値を基にしたとき、ハイライトの部分などが、異様に高い数値になります。その結果、画像上の物体の一部が極端に飛び出したり、逆に落ち込んだりします。その為にそれらの部分の補正が必要になります。その補正方法の一つに、その間違った部分だけを切り取り、正しいZ値を付与するなどを行っています。その切り出しを行うと切り出した部分が平坦な板状になります。それを書割りと言いますが、それに膨らみをつけ、凹凸感をつける補正作業が付加されてきます。それは、制作時間やコスト、品質に直結し厄介な問題となります。
また、別の方法として、予めワイヤーフレームでモデリングを行い、それに画像を張り付ける技法などがあります。この技法は、ワイヤフレームと画像の位置がフィットした時は、素晴らしい画像が得られます。しかしフィットしないときは、画像が折れ曲がったり歪んでしまう欠点があります。この正しいZ値の算出が如何に重要で難しい問題であるかをご理解いただけると思います。
- (2)ReonのZ値の算出
ReonのZ値の算出は、人間の眼(脳)の色素認識率を応用しています。画素(ピクセル)ごとにRGBに分解し、RGBごとに人間の眼(脳)の色素認識率を適用し、更に弊社独自の補正率を乗算して算出しています。この方法で間違いの少ないZ値の算出が行うことが出来ます。また、画素(ピクセル)ごとにZ値を得ているため、物体の凹凸が画素(ピクセル)単位でおこなわれ自然な形の表現が可能となっています。
Core Engine (画像の欠落部分の補正)
- (1)2D/3D自動変換でもう一つの難しい処理にキズの補正があります。2D画像から立体画像を生成するには、元画像の画素(ピクセル)をその位置から左右に移動させる為、本来あるべきところの画素が欠乏してしまします。また、移動された画素が、Z値の違いにより奥に位置する画素(ピクセル)が手前に位置する画素の(ピクセル)の陰になり、キズとして現れてきます。これらをクロストークと言います。自動変換には、これらの補正が必要になってきます。
- (2)立体の幅(凹凸や奥行幅)を少なすれば、このクロストークを現れない様にすることが出来ますが、立体感の乏しい,薄い立体画像となってしまいます。その為、この画像に現れる欠落を補正する為に、Z値の補正と同様にその部分を別途人力で切り出し(一般にマット切りと言います)、その欠落した部分に必要な絵を書き加える作業を行っています。zZ値の補正同様に一旦切り出すとその部分は、平坦になる為、凹凸感を付加する作業も行わなければならなくなります。
- (3)Reonもこのクロストーク現象から逃れることはできませんが、ReonのCore Engineは、その補正を全自動で行っています。
特許
3D-Reonの技術をしっかりとサポート。安心してビジネスの展開が行えます。
■Core Patent
自動2D/3D変換装置とプログラム
- 自動オブジェクト認識
- 自動Z値計算
- 自動欠落画像補正
- 自動左右映像生成
- 2D/3D変換映像生成ツール
■国際調査機関の見解
国際調査機関より、本特許のすべての請求の範囲において 新規性・ 進歩性・産業上の利用可能性が有る との見解を得ている。
又、本特許は、国際調査報告に引用されたいずれの文献にも記載されておらず、独自のものである ことを証されている。
- 特許取得済国:
- 日本・アメリカ・中国・台湾・カナダ・韓国・シンガーポール・オーストラリア・香港・マカオ
- 特許出願中の国:
- EU・ノルウエー・スエデーン