過去、おおよそ10年周期にて3Dのブームが起って来ています。しかしながら、それは長続きする事なく事業的にも市民権を獲得するまでには至っていません。その主たる原因はコンテンツ(3D作品)がほとんど無いことに起因しています。
現状の立体コンテンツ供給体制は、一部の画像加工業者が特定のニーズの為に制作しているにすぎず、その作品数は皆無に等しく映像産業の立体化推進が遅々として進展しない大きな要因となって居ます。立体視推進の為には、立体コンテンツ供給体制確立が急務とされています。
[提言]
弊社は、立体化推進の問題点解決の為に、二次元映像の三次元映像化自動変換技術を用いた方法を提言します。
二次元映像を元にした三次元映像化自動変換技術は、自社開発の独自アルゴリズムを使用し、多くの種類の静止画像・動画像を、リアルタイムに自動で立体画像に変換します。
次フレームの映像視差を使用するなど、従来より2D映像の立体視技術は存在していましたが、動きのない2D映像は立体化出来ないなど、様々な欠陥がありました。しかし、当社製品は1フレーム毎の画像から映像を構成する物体の奥行きを自動仮想計算し、視差を持つ左右の画像を作り出し、リアルタイムに秒30フレームの静止画を滑らかに処理出来る為、極めて自然に近い立体感が得られます。
変換可能な映像としてモノクロ・カラーの区別無く、映画やアニメ、ホームビデオ、赤外線映像、医療映像、エックス線映像など、多くの種類の静止画像・動画像をサポートしており、それらの映像をリアルタイムで自動的に臨場感溢れる立体画像に変換します。
日常の生活の中で意識しようとしまいが、我々が眼を通して見ている映像は、紛れもなくカラー映像であり立体映像であると云う事実は、誰にも動かせません。それは立体視映像に置き換えると、画面から前方に飛び出す映像ではなく逆に画面の奥へ立体的に深まっていく映像といえます。
また立体映像とは、あくまで映像本来の魅力を引き立てる脇役であるとの基本認識に立っています。その観点より当社製品による変換立体映像は、奥行感のある立体視映像にする事を主眼としており、より自然に近い立体感を実現しています。(勿論、設定値の調整により前方に飛び出す映像に切り替えることも可能です。)
当社技術により、既に撮影済みの映画や記録映像など、全ての過去の映像資産を立体映像化出来ますので、無尽蔵に立体コンテンツを供給することが可能になり、立体化推進には、大きな力を発揮すると確信しています。